Webライターのお仕事を始めて、初心者なりにアーダコーダさまよいながらも、早いもので3か月近く経過しました。
収入についていえば、目標というか、必要な金額にはまだまだ足りないのですが、僅かでも報酬をいただきながらライター業を続けてみて、今の時点で分かったことなどをまとめてみようと思います。
これからWebライターを始めたいと思っている同世代の皆さんに、多少でも参考になればよいのですが。。。
目次
シニア世代の在宅ワーカーは増えてきている
現政府が掲げる「働き方改革」でも「テレワーク(在宅勤務)」を推進しています。
求人サイトでも在宅ワークの案件が増えてきています。
また、シニア労働力の活用についても「働き方改革」で促進をうたっています。
シニアの在宅ワークは、環境的にはトレンドに乗っている状況です。
とは言え、機会こそ増えていますが、そのサポートや労働環境の整備は、まだまだこれからという感じがします。
この辺の話題については、課題や問題点などいろいろとあって長くなりそうなので、今回はやめておきます。
クラウドソーシングサービスの「クラウドワークス」が2013年に調査発表したプレスリリースでは、クラウドワークスに登録している「シニアユーザーの3分の1が、クラウドソーシングを活用して毎月20万円以上の収入を得ている」という結果が出ています。
ただ、ここで言っている「シニア」は50歳以上なので、ちょっと範囲が広過ぎるのでは?と思いますが、十分にあり得るデータだと思います。
5年経った今なら60歳以上で調査しても同様の結果が出るかもしれません。
また、「実際に仕事を受注した経験がある最年長は79歳」とのこと。
もっと頑張らなきゃ!と気合を入れられた気がします。
「クラウドワークス、シニア世代利用動向調査を実施 ~シニアユーザーの3割が在宅で毎月20万円の収入~2013.6.2」
シニア世代が始める在宅ワークにWebライターは適している
在宅ワークにもいろいろな職種がありますが、シニア世代が新たにチャレンジする在宅ワークとしては「Webライター」は適していると思います。
私も在宅ワークをスタートした当初は、それまでネットショップを長年経験していたので、ショップ運営にかかわる在宅ワークを探したのですが、以外に案件が少ないのです。月に何度か出社しなければならないケースもあり、丁度良いものが見当たりませんでした。
Web制作やプログラミングでお金を頂戴するレベルのスキルもなく、かと言って、アンケートや懸賞だけでは希望する収入を得ることは困難です。
ライターなら、専門的なスキルや経験が無くても、とりあえず始めることはできます。
もちろん、お金を稼げる本格的なWebライターになるには、習得しなければいけないスキルや知識、経験がたくさんありますが、このブログでもご紹介している、ライティングに特化したクラウドソーシングのサイトの「サグーワークス」や「Shinobiライティング」であれば、全くの初心者でも、勉強しながらライターを始めることは可能です。
文章を書くことが嫌いでなければ(できれば「好き」な方が良いですが)、誰でも即チャレンジ可能な在宅でできるお仕事だと思います。


なお、「Webライター」「Webライティング」という言葉の明確な定義はないのですが、一般的にはブログや情報サイト、企業サイトなど、インターネット上のコンテンツの記事原稿を書くことを呼ぶことが多いようです。
在宅Webライターに最低限必要な環境とスキルは?
誰でもチャレンジできると書きましたが、最低限必要なスキルと環境があります。
ここでは「サグーワークス」「Shinobiライティング」でお仕事をする場合に最低限必要なものを上げてみます。
まずは環境。
インターネットに接続したパソコン
これはスマホやタブレットではなく、パソコンが必要です。
次にスキル。
パソコンで文章作成ができること
インターネットで検索ができること
ライターなので当然ですが、文章入力ができることは必須です。
もうひとつ、記事を書くために情報収集をしなければならないので、検索スキルも重要になります。
記事執筆に必要な、最新で正確な情報をスピーディーに収集しなければなりません。
検索すること自体は簡単ですが、そのスキルアップは結構重要なポイントなんです。
また、検索のスキルは情報収集だけでなく、SEO※を意識したライティング「SEOライティング」のベースにもなるものです。
SEOについては、最初はあまり気にしなくても大丈夫です。言葉だけ頭に入れておいて、徐々に勉強していけば良いでしょう。
以上の環境とスキルがあれば、ライターデビューすることができちゃいます!
※Search Engine Optimization(検索エンジン最適化):狙ったキーワードの検索結果で上位に表示させる対策。Googleでの検索だけ意識していれば十分。
未経験でも学びながらライターのスキルアップができる
「サグーワークス」と「Shinobiライティング」であれば、クライアントとのやり取りも必要なく、ライティング作業だけに集中して仕事をすることができます。
特に「サグーワークス」は、書いた記事が承認されないという恐怖もありますが、ライティングの基本を学びながら、いろいろなジャンルの案件に挑戦することができます。
ライティングのノウハウに関する情報も多く、記事が不採用になってもその理由を説明してくれるので、まずは「サグーワークス」をメインにして、「Shinobiライティング」も得意な案件があればサブ的に使っていくスタイルがお勧めです。
文字数の少ない小さな案件から始めてみる
まずは1,000文字以下の小さい案件から始めてみましょう。
最初は500文字位の案件が良いかもしれません。
負担が少ない案件で、仕事の流れやルールに慣れるようにして、徐々に文字数の多い案件にレベルアップしていきましょう。
お手軽な案件はその分報酬も少ないので、最初はあまり稼げませんが、僅かでも報酬を受け取りながらライティングの勉強ができるので、見方を変えればお得でもあります。
小さい案件でも、基本の部分は高額案件と同じですので、修行と思って経験値を高めてください。
プラチナライターになって収入アップを目指す
やむを得ないことですが、初心者でもお手軽な案件は、その分報酬が少ないです。
ライター業を毎月の収入源にしていくためには、案件の数をこなすか仕事の単価を上げるかして、もっと報酬を増やさなくてはなりません。
単価の安い案件の数をこなすのには限界があります。精神的にもきついです。
なので、文字単価のアップは絶対に必要になります。
「サグーワークス」で仕事の単価を増やすには、「プラチナライター」になるのが一番良い方法です。
レギュラーライターでは申込めない、単価の高いお仕事に申込むことができるようになりますので、ライターを続けていくのであれば、ぜひ取得したい資格です。
「プラチナライター」になるには、「サグーワークス」の試験に合格しなければなりません。
3,000文字くらいの案件をスムーズにこなせるようになったら、ぜひチャレンジしてください。
試験に落ちても何度でも再チャレンジできますので、その分の時間はかかりますが、先々のことを考えると、この時間の投資は無駄にはならないと思います。
初心者がいきなり受験するのは、ちょっと厳しいレベルの試験ですが、少し慣れたところで一度受けてみて、たとえ挫折しても、どれくらいスキルアップすればよいかを見極めるのも良いかもしれません。
「Shinobiライティング」でも2018年10月から「アドバンスライター」という資格試験を開始しました。
常時行っている試験ではないようなのですが、おそらく今後は「サグーワークス」と同じような仕組みを導入していくのかと思われます。
ライターとして続けていくためには、常にスキルアップを意識しなければなりません。
そのためのモチベーションの維持するには、丁度良い目標になると思います。
ぜひチャレンジしてみましょう。
ライターとして直接クライアントと契約をする
「サグーワークス」「Shinobiライティング」の案件は、通常ならクライアントとライターが調整しなければならない仕事の詳細の確認や報酬、納期などを代行してくれているので、ライターは記事を書くことに集中できる仕組みになっています。
「ランサーズ」や「クラウドワークス」という、クラウドソーシングの紹介サイトで仕事を見つける場合は、クライアントと直接やり取りをしなければなりません。
「サグーワークス」のように「プラチナライター」でなければレベルの高い案件が表示されないという仕組みもなく、初心者でも高単価の案件に申込むチャンスもあります。
もちろん、その分ライター間の競争も発生します。
ひとつの案件に複数のライターが申込みをするのです。
申込の際に自分を売り込んだり、プロフィールなどの情報でまず数人に絞り込まれ、その後テストライティングで選考されて、やっと契約にたどり着けるのがプロジェクトの流れです。
これで仕事を取れれば、多少単価の高い案件にありつけることができるのですが、単価の高い案件は当然ですがライバルも多く、競争率は高くなります。
業務の流れがスムーズにできることも重要なので、クライアントとやり取りするツールや環境に対応できることも求められます。
業務の連絡や納品、報酬の受け取りに関しては、紹介サイトのシステムを通して行うことが基本(ルール)になります。
そして、「ランサーズ」や「クラウドワークス」などの紹介サイトで契約した当初のお仕事が完了した後、クライアント側から引き続き仕事の依頼をされる場合があります。
その場合は、紹介サイトを通さないで、直接契約する場合も出てきます。
直接契約する場合、立場としては「独立したフリーのライター」ということになります!
報酬も増えるがリスクも高くなるので注意
紹介サイトに手数料を取られない分、報酬は多くなりますが、リスクや責任はすべて自分個人にかかってきます。
直接契約を提案されるということは、クライアントに信頼されたということです。
継続して仕事を続けるためにも、信頼関係を壊さないように、締め切りを守る、すぐに返信する、などの当たり前のマナーを守るようにしましょう。
ここで特に気を付けたいことは、怪しいクライアントとは契約しないよう注意することです。
ちゃんとしたクライアントは、「ランサーズ」や「クラウドワークス」などの紹介サイトのルールを守り、少なくとも紹介サイトで募集した案件については、そのサイトを通して完了まで行うはずです。
怪しいクライアントは、最初から紹介サイトの仕組みを通さないで、やり取りをしようとする傾向があります。
なぜかというと、「ランサーズ」や「クラウドワークス」ともに、システム上でのメッセージのやり取りや報酬の支払いなどを、不正が無いように監視しているからです。
怪しいなと感じたら、紹介サイトに問い合わせてみたり、何か理由を付けて仕事を辞退するようにしましょう。
実際に私も、早くも2件目で怪しいクライアントに遭遇しました。
仕事を受けるところまでは行かないで済んだので良かったのですが、そのように実際に起こりうることなのです。
仕事を受けないだけでなく、個人情報を渡さないようにすることも大切です。
クライアントと直接契約するのに必要な環境とスキル
仕事の調整や案件のやり取りをするために必要なツールとしては下記のようなものがあります。
PCメール
チャットワーク
スカイプ
PCメールは必須ツールです。いきなり言われて焦らないように、チャットワークやスカイプも使えるようにしておいた方が良いでしょう。
チャットワークやスカイプは、スマホやタブレットでも使えるものですが、業務は全てPCで行うことが基本と考えてください。スマホやタブレットは、外出時などのサブ的な使い方にしましょう。
最近は「チャットワーク」を使うことが増えてきているようです。
「チャットワーク」とはブラウザー上でメッセージやデータのやり取りができる、オンライン会議室のような仕組みです。
フェイスブックやラインのグループ機能の発展形のような感じです。
原稿の納品で使う主な形式では、
マイクロソフト・ワード(Word)
Googleドキュメント
ワードプレス
などがあります。
Wordはご存じの、マイクロソフト・オフィスのワープロソフトです。
多少バージョンが古くても、問題はないと思います。
Googleドキュメント
Googleドキュメントはブラウザー上で動くWordのような仕組みです。
インストールの必要もなく、Googleのアカウントがあればすぐに使えるワープロソフトです。
記事のやり取り(共有)が大変簡単で、書いたままで納品ができ、修正もすぐにできるため、最近は多用されているようです。
Googleのサービスは、メールやカレンダー、ドキュメント、スプレッドシートなどなど、仕事の管理や情報の共有などで使う機会が増えてくると思います。
将来的に自分でブログを立ち上げたときにも、絶対にお世話になりますので、Googleのアカウントは作っておきましょう。
ワードプレス(WordPress)
「ワードプレス」はブログやサイトを作るシステムです。
直接「ワードプレス」に原稿を入力して納品をすることもありますが、正直言って初心者ライターには、ハードルが高いです。
「ワードプレス」で納品する場合は、記事だけを書くというより、ページを作り込むケースが多いと思われます。
文字の装飾や画像の設置なども含まれてくる可能性があります。
クライアントが丁寧に指導してくれるような場合であれば、その機会に仕事をしながら覚えていくことも可能ですが、通常は納品方法が「ワードプレス」の案件は、「ワードプレス」を十分に理解できるようになってから、受けるようにした方が良いでしょう。
「ワードプレス」を理解するためには、自分で「ワードプレス」を使ってブログを立ち上げるのが一番です。
その他の環境(PC関連)
その他の環境としては、プリンターやスキャナー(一体型でOK)もあった方が良いでしょう。
ライター契約する際に、メールで送られてきた契約書を印刷して署名捺印し、スキャナーで取り込んで画像を送信する。
こんな流れは良くあることです。
また、データのやり取りが発生してきますので、使うPCのウィルス、セキュリティー対策は必須になります。
ウィルスに感染したデータを納品したりしたら、大変なことになります。
「ワードプレス」は別としても、それ以外の上記の環境が整っていて、それをある程度理解できるスキルは、独立したフリーのライターとしては必要なものと言えます。
自分でもブログを立ち上げてみる
Webライティングで書く原稿は、ほとんどの場合、ブログや企業サイトの記事(コンテンツ)の原稿です。
読み物として内容の充実を求められるのはもちろんですが、それと同時に、検索で上位に表示されるように、キーワードを盛り込んだ書き方を求められます。
企業のサイトの情報量を充実させることが目的の場合もありますが、ほとんどの場合は、Googleなどの検索エンジンから、自社のサイトに集客することが目的になります。
集客後は広告をクリックしてもらい収益化するか、自社の商品を購入してもらう、会員登録してもらうなどの狙いがある訳です。
営利目的のサイトなので、報酬を支払って作ったページには、その報酬以上の働きを期待するのは当たり前のことです。
このようなクライアントの求めていることや、記事の使われ方などを理解するためには、自分でもブログを立ち上げてみることも、ひとつの方法です。
ブログの立上げについては、この記事では深く触れませんが、多くのサイトやブログでノウハウを紹介してくれていますので、色々と検索して調べてみてください。
将来的に、自分のブログからも収益が発生する可能性がありますよ!
ブログの収益化は、ある程度の期間もかかりノウハウも必要ですが、まずはそれを意識しないで、慌てずにマイペースで楽しみながらチャレンジしてみましょう。
最初は「はてなブログ」などの無料のブログサービスで立ち上げるのが良いでしょう。
アメーバとかライブドアとかFC2とか、ブログの無料サービスはいろいろありますが、先々のことも考えて「はてなブログ」の一択で良いと思います。(2018/10現在)
当面のブログ立ち上げのノウハウの収集は、ネット上の無料で手に入る情報や、たくさん発行されている書籍の評価の高いものなどを1、2冊読めば十分です。
できるだけ新しい情報が良いので、本を買う場合は発行年月を良く確認してください。
ネット上の情報も、新しいものを優先的に見るようにしましょう。
それから、ネット上の有料のノウハウサイト(サロンとかノート、メルマガとか)は使わなくて良いです。
ちなみに、このブログはWordPressで作ってあります。
まとめ
シニア世代の在宅ワークは、これから確実に増えていくことになると思います。
交通費も、通勤時間もかからず、好きな時間に、自分のペースで仕事ができるのですから、とても魅力があります。
しかし、在宅ワークにはいろいろな問題点も存在しています。
労務管理や仕事の単価の低さ、詐欺まがいの求人やノウハウの販売など、これからの労働環境全体の課題になっていくことになると思います。
また、収入が増えてくれば、確定申告もしなければなりません。
自営業としてやっていくことになるかもしれません。
とは言え、シニア、高齢者にとって、とても有益な環境であることは確かです。
他の仕事や商売を始めるよりは確実にリスクは少ないので、その気のある方はぜひチャレンジしてみてください。
サラリーマンの副業や主婦の方たち、会社という組織に期待ができなくなった若い人たちなど、今まででも、いろいろなタイプの在宅ワーカーが存在しています。
そこにシニア世代の在宅ワーカーが加わって、労働市場としては、一定の規模が出来上がっていくことになるでしょう。
願わくば、お小遣い稼ぎなどと称して、労働力の安売りに繋がらないことを期待します。